日記
今さっきファミマに行ってきた。
11時からファミマ内で流れるラジオで平沢進の「白虎野の娘」が流れるというからだ。
11時ぴったりに行くために10時40分に家を出た。田舎であるためコンビニに行くのにも20分はかかるのだ。
このご時世そんな理由だけでのこのこと外出するのはどうかと思ったが、しかし今日が最終日な訳で、今いかねば後悔するだろうと思いマスクをつけ、ウェットティッシュを持っていき、細心の注意を払いつつ外出したのであった。
少々の罪悪感を残しつつも自宅を後にした。
最近全く外出していなかったので(当たり前だが)、外界がどうなっているかなんて全く知らなかった。
メディアでは連日若者の危機感のなさを憂んでいる様子であったが、蓋を開けてみると外出しているのはほぼ老人であった。その老人たちは揃ってこちらを白い目で見てくる。
「なんで外に出ているんだ」
と言いたげに。いやお前も外に出てるだろ。
そうこうしている間にファミマに着いた。
時計を見るとまだ50分であった。早足で来すぎた。
仕方がないのでファミマの中でしばらく待つことにした。
しばらく待っていると腹痛が襲いかかってきた。
幸いコンビニの中に一つだけトイレがあったので急いで駆け込んだ。
駆け込んだ先の待っていたのは一人のお爺さんだった。
(うわぁ!)
心の中でそう叫んだ。向こうは狐につままれたように唖然とした顔でこちらを見ている。
いや鍵閉めろよ。せっかくこちらはファミマで白虎野が流れるというのでウハウハできてるのに。気分が台無しじゃねーか。
いや待て。これはこんな時に外出している俺への天罰なんじゃないのか?きっとそうだ。そうに決まっている。ああ。なんで外出してしまったのだろうか。外出の神様、ごめんなさい。
11時。ファミマ内の放送で白虎野の娘が流れた。
任務を果たし、カフェオレを買い家に帰った。
家に帰ったらめちゃくちゃ手洗いした。